Dr. Candyの自由研究

いつかの未来の誰かの発想を開くために書き残しておきたいこと

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

脳の生成する偶然(1)

きれいに並べたトランプを端から寄せて一束にし、それを再びきれいに伏せて並べます。その中の一枚を裏返した時に出た絵柄は「偶然」となります。 きれいに並べたトランプを端から寄せようとする時、少し寄せては中断し、重なった絵札の順番をノートにメモし…

熱的死による宇宙の自己回帰

熱力学の祖といわれるクラウジウスという科学者は、宇宙のエントロピーが最大になったら、一杯の紅茶に牛乳を注いでミルクティーになってもうそれ以上何も起こらない状態にたとえられる「宇宙の熱的死」ということを予言しました。 宇宙の全ての陽子がやがて…

形而上物理学【はじめに】

「量」や「数」というものがいったい何でなんであるのかということが自分の長らくの疑問でしたが、その疑問について「量」や「数」というものの一切が存在しない世界について考えることで探っていこうとの方針の下、それについて考えているうちに空間の起源…

形而上物理学【第四章・集合状態の対称性の破れと数理との結びつき】

「対称性の破れ」というもう一つの空間的表現 以上が形而上の世界の集合状態の累次展開の全容ということになるけれども、そうした形而上の高度に対称的な空間的表現に想像を膨らませる時、そうした空間的表現の色々にイメージが重ねられる諸現象の振る舞いと…

形而上物理学【第三章・集合状態の空間的表現】

第三段階の集合状態の持つ空間的なイメージ 一方、第三段階のウニにイメージされる[開の開いた集合状態]×[閉の閉じた集合状態]について、それが「集合的原点」を持つ集合状態であるという側面に注目すれば、ウニは一個だけぽつんと存在しているのではな…

形而上物理学【第二章・集合状態の表現のオプション】

偶数と奇数を考慮する 一方、「不特定無数」というその世界の大原則について、それがかぞえることのできないものなのであっても、その集合的な全体性に対してはそれが偶数であるか奇数であるかの区別は表現しうるということになる。同じ集合状態でも偶数であ…

形而上物理学【第一章・集合状態の累次展開】

「無の存在」の存在 この世界のはじまる前には何があったのかについて、一般的には何もなかった、「無」から宇宙が生まれたということとされていて、宇宙が膨張を続けているという観測結果から時を遡った宇宙の開闢以前は空間も時間も何もない「無」であった…